緊急取調室2話 感想 どんなことがあっても殺人はよくない、とは言えないが…
今回は「親の因果が子に巡ってきてしまった」話でした。
父が保険金を得る為に自殺をし、
それを知った息子が同じく自殺を望む患者を殺す。
人を殺したらダメという法律があるので、
彼がしたことが良いか悪いか置いておいて裁かれないといけません。
ただなー、
人を殺すっていうのはその遺族からどう思われても
弁解できないじゃないですか。
彼は患者の境遇に同情して「殺して」と言われたから殺した訳ですが、
これで妻が
「私は死んでほしくなかった!
仕事しながら自宅介護で認知症の義母と夫、
両方を支えるつもりだった!!」
とかめちゃくちゃな理論で怒りをぶつけてきても、
それを受け入れるしかないんですよね。
「遺族からどう思われようと、俺はこいつを殺したかった」
「殺してスッキリした。遺族の気持ちなんて知らないね~」
みたいな感じまで突き抜けるなら良いんですが、
一時の同情だけで殺してしまうと
例えばその患者の遠い親戚から「俺の親戚は身勝手な医師に殺されてな~」とか
全然関係なさそうな人から真実と全く違うことで恨まれたりするんですよね。
自分が殺したことで遺族の誰かの恨みを買い、
それが原因で自分の家族を殺されても良いという覚悟までできないと、
人を殺すのは難しいというか大変だと思いますね。
もしかしたら患者は殺されたことで保険金が出て妻は助かったかもしれないけど、
二人の間に子供がいて、その子共が
例え親が入院しているのに面倒くさがって一度も見舞いに来なかったり
死にそうになっても死に目に駆けつけなかったり
入院費を少しも援助しないようなロクデモナイ子供だとしても、
その子供が
「俺はもっとお父さんと話をしたかったのに!」
とかどの口が言うんだよみたいな責めしても、殺した側は謝るしかない訳ですよ。
クレーマーにひたすら謝るしかない店員みたいになっちゃう訳ですよ。
そんなの嫌ですよね。
あ~あ、もし彼が結婚して子供が産まれてその子共が偶然、殺した患者の子供の子供と遭遇して最悪殺されてしまっても、彼はそいつを恨むことはできない訳です。
先に殺したのは自分だから。
だから、軽はずみで人を殺さない方がいいですね。
彼は患者に深入りし過ぎてしまったんですね、きっと。
患者にハメられたとも言えます。
麻薬の運び屋とか、加担したら自分も犯罪者になってしまう系の詐欺に遭ったのと同じですよ。
詐欺に遭わないようにしなければ。