透明なゆりかご ドラマ感想 5話 14歳の妊娠 納得いかなーい!
現実はそううまくいかない…というのがよく表現されていた「透明なゆりかご」
ここにきて第5話は「え!?」という内容だった。
ハッピーエンドだから、観てる多くの人は「良かったね!」と思うんだろうけど…
私はこの話の結末は正直微妙だ。
ドラマの内容を見るに、この少女が妊娠した目的は「両親からの独立」。
好きな人と結婚して、好きな人との子供を育てる。
そうすれば大人になれるという動機で妊娠した。
特に母親との確執はありそうだ。
少女が「お母さんは勉強ができる自慢の娘がいればそれでいいんでしょ!」と言っていたから、少女は内心母親の求める理想の子供像にうんざりしていたのかもしれない。
それで、自分は勉強はできるから、もう子供作ってさっさと大人になっちゃおう!と思ったのだろう。
妊娠して、子供を生んで子育てする姿を特に母親に見せて「どーや!」としたかったんだと思う。
いわばこれは、一種の母親への反抗行為だ。
だが、その母親が死んでしまった。
つまり、がんばっている姿を見せたい人がいなくなってしまったのだ。
見せたい人がいなくなったのに、こんなにつらい子育てを続けられるだろうか?
14才の子供に。
私は無理だと思う。
それに、子供が落ち着いてから高校に行きだしたら、異性と会う機会もかなり増えるだろう。
ナオキ君よりずっと良い感じの同級生もいる。
子供がいるという事が分かれば敬遠されるかもしれないが、中には仲良くしてくれる人もいるだろう。
夢見がちな子だから、もしかしたらいい感じの男の子ができて、「この人と結婚できたらいいなあ」と思う事もあるだろう。
外の世界を知れば知る程、子供が邪魔になってくると思う。
14才の子があのテンションのまま子供を育て続けるのは、正直無理だと思うんだよね。
しかも動機が母親への反抗だとしたらさ。
ドラマでは母親からのお守りを見て思い返したみたいだけどさ、
実際はそうはいかないよね。
子育てはほんと~に追い詰められるからさ。
人間追い詰められると、母親の愛とか子供の絆とか正直ど~でもよくなる事がある。
「そもそも母親が私を追い詰めたんだろが!」とか
「赤ちゃんがこんなに泣き過ぎるのが悪い!」とか
「こんな私に育てられる赤ちゃんはかわいそうだから、赤ちゃん殺そう!」とか
そういう風に思うって!
子育てに必要なのは実際に手助けをしてくれる人や子供を一時預かり所に預けられるお金で、死んだ人の愛とか正直まっったく役に立たない。
さらにいうなら、「しんでんじゃねーよハゲ!!」と恨むレベル。
子育ては本当にぶち切れとの闘いだからさ。。
私が考えるに、14歳の子は最初はがんばったけど1才くらいで耐え切れなくなって子供を施設へ預けて終わり。
もしくは赤ちゃん残して自殺。
そういう流れの方が正しいかな~と思う。
何度もいうけどさ、14才の子が0~5才くらいまでの、めちゃくちゃ大変な子育ての時期を乗り切る事は無理だと思うんだよね。
例え乗り切っても、それからでてくる青春時代を、「でも私には赤ちゃんがいるからごめんね」でかわすのはほんと~に難しいし、「なんであの子達は遊んでばっかりなの。私は子育てでボロボロなのに…」と恨まずにはいられないだろうし、当然同年代の子と話も合わなくて孤立するかもしれないだろうし、ハードルが多すぎる。
あの子の家はお金持ちなのかと思いきや、お母さんはパート増やすとか言っていたし、普通の家庭っぽいもんね。
なんで14才の妊娠の結末をあんな風にしたのか不思議過ぎる。
それが事実なのかもしれないけどさ。
でも納得いかないんだよな~。
ここがアフリカとかで、女子は普通に13才で結婚、14才で出産とかだったら分かるよ。
14才で子どもを生んだ女の子が、何もかも捨てて子育てに没頭するのも。
でも日本でさ~14才で妊娠して、何の誘惑にも負けず子供を愛し続けるって不可能だと思うんだよなあ。
終わり。