ドラマ 櫻子さんの足元~2話 あの赤ちゃんは助けない方が良かった。あの女の子も。
ドラマ 櫻子さんの足元~2話を見た。
今回はずいぶんドメスティックな話だった。
包丁でグサグサ刺されるシーンがけっこう心に来たので、
R12くらいで良いかもしれない。
あの若い母親の役、演技がすごくうまかった。
ドラマの内容だが
ドラマの展開というか
櫻子さん的には助けるキャラだから助けたんだろうけど、
あの赤ちゃんは正直助けない方が良かったと思う。
ドラマを見るに、あの家庭は母子家庭だ。
家もボロく子供も小さい。
生活するのが大変そうなのに赤ちゃんがいる。
おそらく今回の犯人が元父親か彼氏なんだろうが、
外見的に麻薬やってなくても荒れてそうだ。
頭の弱い母親とガラの悪い父親から生まれた子供。
そんな子供がどう育つ。
それにまともな親がいない人生というのはつらい。
親からもらう愛情は人間が生きる上でもっとも基本的でもっとも土台になるものだ。
そしてそれは本来自分以外の人から無条件に与えられるものだから、
どうやったって自分の努力では作り出すことができない。
そうして手に入らない愛を求め続けることになり
少なくとも成人するまではつらい人生が待っている。
成人したとしても、正しい家族像を自分の中に作ることができなければ
恋人に試し行動をし続けたり暴力をふるったりするような人間になる。
相手にそんなことをしながら、
自分はつらいつらいと言い続ける人間になるだろう。
そうなれば成人してからもつらい人生が待っている。
女の子だってそうだ。
あの年で両親をなくし、もしかしたら弟とは一緒に暮らせない可能性もある。
女の子が荒れたら中学生で即風呂落ちなんてこともある。
そうなると悲惨だ。
あの時あっさり殺されるのと、
親の愛に飢えながら不良になって風俗で働いたり、
まともな職につけたとしてもだめんずばかりつかまえてひたすら搾取されたり、
もしくは家族を持てても自分の子供に同じように虐待したりするおよそ70年の人生。
幸せになる可能性はないとは言えない。
だが、低い。
普通の人より、限りなく低い。
そんな危ない橋、私なら渡りたくない。
だったらあの時あの薬中に
弟もとろも母親と一緒に殺された方が良かったかもしれない。
汚い話になるが、
人間に限り
生きていればそれだけで幸せ、ということは絶対ない。
少なくとも優しい両親かそれとほぼ同存在の保護者がいなければ
幸せになれない。
これは絶対だ。
親に愛されなかった子供は不幸でしかない。
子供の幸せを決めるのは親だ。
あの2人はこの世で生き残るよりも、
あの世で改心した母親と悩みも不安もない中で暮らした方が良かった、と私は思う。
フィクションではあるが、
残されたあの2人がどういった人生を送るのか考えると
憂鬱になるし悲しい。