ゲーム フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと 感想
オチが弱い。
表現とか攻略方法はすごく面白い。
だが、
オチが弱い。
なんかなー、私はずっと
「インディ―が黒幕」かと思ってたんだよね。
一人90才くらいまで長生きしているし、
インディーが何らかの理由で家族を殺しまわっているみたいな。
そういう展開を予想していた。
だが実際は全部ただの事故。
つーか一族みんなドジっ子じゃん!
ちゃんと注意してれば死なない系じゃん!
呪いもどんな呪いなのかハッキリしないし。
なんかな~奇妙な家があるけど、
別に変なところはない。
普通に、部屋がたくさん増築されているだけっていう。
あれだよ、やっぱりインディーが犯人であってほしかった。
「行方不明の絵描きの遺体がインディーの部屋にあった」
「サケ工場の子に大麻をすすめたのは実はインディー」
とかだと
ゾクっと来て良かったんだけどな。
うーん、なんかな、ミステリーっていうか、
ただの追想録?みたいな感じ。
ミステリーなら犯人を用意してほしい。
ちゃんとした人間の犯人を動機も小道具も用意した上で、
「でも実は本当に呪いかもしれません・・」みたいなオチが一番ステキ。
雰囲気はすごく良かったからな~。
後は、人間の犯人を用意してくれたら一番良かった!
それはともかく、フィンチ家の死因が本当にうっかり過ぎて、
「あの後家族はどう思って過ごしたんだろう・・・」と
考えてしまうものが多かったのは良かった。
フィンチ家は色んな死因があるけど
個人的に胸に来たのはまず
・「ドーンの父親」の死。
あんなさぁ、あんな死に方ってある?
あるけどさ、なんかもうやりきれないよね。
あんなマヌケな死ってないよ!
こんなのってないよ!
って思ってしまう。
人ってあっけないな…と感じる。
後は、「モリー」の死。
多分母親は、「ちょっとした罰」な感じで
ご飯をあげなかっただけなんだろうけどさ。
それが原因でモリーは死ぬ。
しかも、「お腹空いた~」って言うの、
母親は「寝なさい」って返事しちゃってるからね。
あそこで「しょうがないね、ご飯食べようか」ってご飯あげてたら
モリーは死ななかったからさ、母親は後悔したと思うよ。
ところで、モリーが猫になったりサメになったりするけど、
あそこは完全に
「家族の中で殺し合いが起こったことの暗示」
だと思ってた。
違ったけどね。
それぞれの動物が家族の誰かのモチーフで、
家族の中で「猫」を表す人物が「ツバメ」を表す人物を殺し(食べ)
「フクロウ」を表す人物が「ウサギ」を表す人物を2人殺す(食べる)。
みたいな。
モリーは最後怪物になるけど、その怪物も家族の誰か、みたいな。
部屋にやたら怪物のおもちゃとか絵を飾っているのがその人物で、
その人物がインディーだったらさらにやべえみたいな。
「謎を解き明かす!」というより、
しっとりなりたい人におすすめのゲームだね。