漫画 少女終末旅行 最終回 感想 ほんのり絶望と共に
ああ~、最上階、あっけなかったね。。
すごいくらい何もなくて、
今まで「廃墟だね~」と言いながら通り過ぎてきた下層と同じくらい空虚だった。
でも、チトもユーリもここで人生の答えみたいなものを見つけられたと思う。
特にチトの心理描写が細かく描かれていたからチトに言及する。
チトはコツコツ旅の日記を書いていたのにそれを最後は燃やしてしまう。
今までの旅の記録がなくなるって事は、
チトにとっては今までの事が「なかった事になる」と思うんだけど、
最後は、そうじゃない、自分の心に強く残ったものだけが真実で、全部を記憶しなくてもいいんだって分かったんだと思う。
チトが本を集めていたのも、「この世の記録」みたいなものを残したかったからだと
思うんだよね。
本がなくなったら、この世界も最初から廃墟だったみたいな感じになっちゃうとか思ってたとか。
でもそれより大切なのは、本を燃やしながらユーリと一緒にご飯を食べたり寝たりする事で、それは毎日できてたから「人生最高だったね」という言葉が言えたんじゃないかと思う。
少女終末旅行というタイトルだけど、本当に最後まで「終末」だったね。
世界だけじゃなく、チトとユーリの人生も終末っぽかった。
「終末」なだけで「終わり」じゃないから、
二人が死ぬ所までは書かなかったのかなと思う。
ところで、チトとユーリってなんとなく宇宙飛行士の名前っぽいよね。
そして黒い石があったので、もしかしたらあの後
二人があの黒い石を使ってワープして人類が繁栄している惑星へ到着する、という
UFOエンド的なものもあり得るかもしれない。
ゆるやかに死ぬエンドも全然アリだけど。
いや~いい漫画だった。
終わり。