「あたし おかあさんだから」の問題点。考えが古いんだヨォーッ
2つ目の記事だが、思いついたので。
この歌についての感想を色んなサイトで見て回ったら、
なんと「何が悪いのか分からない」という人がチラホラいた。
独身の人は仕方ないとしても、
結婚して子育て中の人にも賛同している人がいた。
正直、「マジ!?」と思った。
子育てしてて、あの歌に共感できるんか…!
で、その人たちの意見を読んでみると「それが普通じゃん」というのが多かった。
普通!?
確かに、私の母親の世代はそうだった。
母親が全てを犠牲にして、100%の力を子供にそそぐ子育て。
それが普通の子育て。
そうなんだ。
この歌の子育てが「正しい・普通」とされていた時代があったんだ。
少しでも自分を優先すれば
「あの母親は遊んでばかりで」「放任している」と叩かれた世代。
多分さ、これに共感できるのは、少し考えが古い人なんだ。
少し前の考え方の中で生きている人。
昔は、母親がつきっきりで子供を見るのが善とされていた。
母親が子供の為に犠牲になるのも善とされてきた。
そういう人たちがこの歌を見たら、純粋に「いい歌だな~」と思うに違いない。
でも、古い時はこれが正しかった、だから悪くないというのもちょっと違う。
なんていうのかなあ、
例えば昔は、女性って本当に
「子供を産んでなんぼ」みたいな価値観で見られていた時があったよね。
昔はそれが正しかったんだ。
だって子供を産めるのは女性だけだし。
それがある意味、女性の価値のひとつでもある。
だからと言って今、
「結婚相手には、健康な女を選ぼう、子供をたくさん産んでくれる女を選ぼう♪
3年経っても子どもが産めない女性とは別れよう♪」
見たいな歌を作ると叩かれるに決まってる。
それを地下で歌うなら固定の人しか聞かないからいいが、
歌のおにいさん×NHKという大きな舞台でおおっぴろげに歌う歌ではないという事。
確かにそれも昔は正しいとされていたけど、
今は古いから価値観が合わないよ、って事。
昭和の価値観としては間違ってないけど
今、平成も終わろうとしている舞台で「今のお母さんたちの為に作りました!」という歌ではない。
歌う人と場所を間違えた歌という事になるのかな。
だとしても、子供の立場でもこんな歌聞きたくないけどね。
よくこの歌に「我慢している」という事がらが出てくるけど
自分でやる我慢はいいんだよね。
例えば痩せる為にお菓子を我慢する、
貯金をする為に買いたいものを我慢する、とかさ…。
ただそれが、「誰かの為に我慢する」ってなると、
どうしてもその見返りが必要にならない?
お菓子を我慢すれば、痩せる。
お菓子の我慢でもらえる見返りが「痩せた体」。
じゃあ子育ての為に我慢したら、見返りは?
それはきっと、「素直な子供」なんじゃないかな。
だから、子供が言う事聞かないと
「いっつも色々してあげてるでしょ!何で言う事聞かないの!」ってなっちゃう。
苦労して育てた子供が自分に反発し始めた時
「あの時あんなに苦労して育てたのに…!」って思っちゃわない?
逆に、自分もそこそこ好きな事やってたら、
「あはは、反発したくなる事あるよね~」みたいに
ヘラっとかわせるんじゃないかと思うんだよね。
で、やっぱりこの歌は今の子供たちには聞かせたくないから、
せめてだいすけお兄さんが歌う事と、NHKで流すのはやめた方がいいんじゃないかって話。
おじさんおばさんが集まるカラオケスナックとかで流せばいいんじゃないかな。
おわり。