アニメ「中間管理職トネガワ」のたった一つの残念な点
アニメ「中間管理職トネガワ」はとても面白かった。
ナレーションは私も少しひっかかったが、「だからこのアニメは見ない」ほどではなかったし、「絶対立川さんが良かったなあ~」から、
最終的には「まあこれもありかな~残念だけど」くらいの評価に落ち着いた。
作画も安定していたし、カイジでは適役で嫌われていたトネガワ先生が
こちらのアニメではかなり人気者になっていたのはニコニコのコメントでもよく分かった。
最初から最後まで面白い、作画も崩れずキャラの魅力を十分に伝える事ができた、
見事に走り切ったアニメだったと言える。
だが、このアニメ「トネガワ」で、私はひとつだけ残念だと思った所があった。
その1点だけで、このアニメ全体がちょっと嫌いになった。
それは、「本編のカイジそのままと繋げた事」だ。
カイジを見た人なら分かるが、本編カイジでは、トネガワ先生は殺人に加担している。
つまり人殺しをしているのだ。
アニメ「トネガワ」では、部下に振り回されながらも部下を大事にして部下に慕われ、一方で兵頭会長の機嫌を伺う中間管理職の大変さが描かれていた。
トネガワさん、けっこう憎めない人だなと思っただろう。
むしろ「トネガワさんの下につきたい!」と思った人も多いと思う。
アニメトネガワの世界にもカイジは出てくるが(止め絵だけど)
それが本編のカイジなのか、はたまたパラレルワールドのカイジなのかは途中まで明かされなかった。
だが、結局アニメ「トネガワ」は、カイジ本編と繋がっている事が分かってしまった。
という事は、アニメ「トネガワ」のトネガワ先生も、結局は人を殺すのだ。
仕事の為に。
そう思った瞬間、今まで応援してきたトネガワの姿がなんだかぼやけてしまった。
なんかさ、あんなに色々一生懸命やってたけど、
結局人をゲームみたいに殺せちゃうんだよね。簡単に一線を越えちゃうんだよね…みたいな失望感。
アニメトネガワは、本編カイジとは繋がらない、パラレルワールド設定にしてほしかった。
こっちのトネガワは、人を殺したりしないし、兵頭会長もこっちでもかなりむちゃをやるけど、部下に人を殺させるほどの酷い奴ではないよ~ってしてほしかった。
ほんと、なんで本編につなげちゃったの?
トネガワはパラレルワールドにして、完全に平和な世界で良かったじゃん。。
せっかくのトネガワ先生が台無しだよ。。
おわり。